夜鳴きと徘徊を、認知の変化として見る
ぐったりしている、呼吸が苦しそう、けいれんしている、意識がはっきりしないなどの場合は、このページを読み進めず、すぐに動物病院へ連絡してください。
この内容はまだ獣医師の監修を受けていません。参考情報としてご覧ください。
この記事の要点
高齢のペットに現れる夜鳴きや徘徊は、しつけの問題ではないことがあります。認知機能の変化として知られていること、記録の取り方、生活リズムと環境の整え方、家族の負担の分け方、相談する先までを整理しました。
「わがまま」ではない可能性
夜中に突然鳴き始める、部屋の中を目的なく歩き続ける、呼びかけへの反応が薄い。高齢の犬や猫に起きた変化を前にすると、「甘えているのでは」「もう一度しつけ直さなければ」と考えてしまうことがあります。しかし、年齢を重ねた動物の行動は、意志の強さや飼い主への反抗だけでは説明できない場合があります。まず、本人にも状況が分からず不安になっている可能性を含めて、見方を少し変えてみることが大切です。
犬では、加齢に伴う脳の機能変化によって、記憶、学習、見当識(自分がどこにいて、いつなのかを把握する力)、社会的な関わり方などが変わることがあります。こうした状態は犬の認知機能不全症候群(CDS)と呼ばれ、行動の変化として知られています。米国動物病院協会の2023年ガイドラインでは、8歳を超える犬の加齢関連の認知機能低下は、およそ14〜22.5%にみられると紹介されています。年齢だけで判断できるものではありませんが、珍しい変化として片づけない視点を持つ材料になります。
CDSで説明される行動のまとまりには、見当識の低下、社会的交流の変化、睡眠と覚醒のリズムの変化、トイレの失敗、活動性や不安の変化などがあります。夜鳴きはその一部として現れることがありますが、夜に鳴いたからCDSという意味ではありません。猫でも高齢に伴う認知機能の変化が報告されており、夜間の大きな発声、家族との関わり方の変化、排泄場所の変化、時間や場所の見当識の乱れなどがみられることがあります。猫の場合は甲状腺機能亢進症や高血圧など、別の病気が行動変化の背景にあることもあります。
この話題で忘れたくないのは、呼び名よりも動物の暮らしやすさです。「認知症かどうか」を家庭だけで決める必要はありません。いつから、どの行動が、どれくらい変わったのかを捉え、痛みや感覚の低下を含む身体の問題がないかを獣医師と確かめる。そのうえで、本人が迷いにくく、家族も続けやすい生活を作っていきます。行動を責めるより、起きている変化を情報として読むことが、次の対応につながります。
現れ方を具体的に見る
認知機能の変化は、ある日突然ひとつの症状として現れるとは限りません。数週間から数か月かけて、「少し変だな」という場面が重なっていくことがあります。昼間は長く眠るのに、夜になると落ち着かず歩く。明るい時間にはできていたトイレを、夜間だけ別の場所でする。家族の顔を見ても近づかず、反対に誰かを探すように鳴く。こうした組み合わせを、行動の良し悪しではなく変化のパターンとして記録します。
昼夜の逆転は、睡眠と覚醒の周期がずれているように見える代表的な変化です。日中の睡眠が細切れになったり、夜に目が覚めた後で不安が強くなったりすると、鳴き声や歩き回りが続くことがあります。犬では、家具の配置を見失ったように部屋の中央で立ち止まる、壁や家具の前から動けなくなる、同じ方向に円を描くように歩くといった姿がみられることがあります。猫では、暗い場所で不安が増し、廊下や階段の手前で発声する場合があります。
「狭いところに入る」ことも、単純な好みとは限りません。家具と壁のすき間、部屋の隅、ベッドの下に入り、出る方向が分からなくなったように見えることがあります。反対に、同じ場所を何度も回る、部屋を横切っては戻る、目的地に着いても立ち尽くすという反復行動もあります。呼んでも反応が薄いときは、認知機能だけでなく、聴力低下や視力低下によって声や人の動きが伝わっていない可能性も考えます。
見分ける手がかりは「その行動が起きる条件」です。照明を落とした後だけか、食事の前後か、排泄を済ませても続くのか、家族が別室へ移動した直後か。名前への反応はないが、袋の音には反応するのか。こうした細部は診察時に役立ちます。動画を撮る場合は、驚かせたり無理に止めたりせず、安全な距離から短時間にします。撮影できない夜があっても、メモだけで十分な材料になります。

まず別の原因を除く
急に立てない、呼吸が苦しそう、けいれんが続く、意識がいつもと明らかに違う、強い痛みを示す、何度も吐く、尿が出ない、転倒して頭を打った可能性がある。このような状態や、夜鳴きと同時に急激な体調悪化がある場合は、認知機能の話に限定せず、すぐに動物病院へ連絡する目安です。夜間は地域の救急対応を確認し、電話で症状と年齢、服用中の薬を伝えて指示を受けます。
夜鳴きや徘徊が徐々に増えた場合でも、最初からCDSと決めつけないことが重要です。関節や歯、腹部などの痛みがあると、横になって眠り続けることが難しくなり、夜に鳴く、落ち着かず歩くといった行動につながることがあります。触られるのを嫌がる、階段や段差を避ける、寝床から起き上がるのに時間がかかる、食べ方が変わったという情報も診察の手がかりです。痛みは大きな声だけで表れるとは限りません。
聴力と視力の低下も、環境との行き違いを生みます。家族の声に振り向かなくなった、暗い場所で家具にぶつかる、急に触ると驚く、散歩で段差をためらうなどの変化があれば、感覚機能を評価する材料になります。聞こえにくい動物を後ろから急に触ると、驚きや防御反応が出ることがあるため、床を軽く踏む、視界に入ってから手を伸ばすなど、合図を変える工夫が必要です。
内分泌疾患(ホルモンを作る器官の異常)や腎臓・肝臓の機能変化、神経の病気などでも、落ち着きのなさ、睡眠の変化、発声、反応の変化が起こることがあります。猫の夜間の発声では、甲状腺機能亢進症、高血圧、腎臓病、視力の問題などが関わることもあります。動物病院では、身体検査、神経学的検査、血液検査、尿検査などを組み合わせ、必要に応じて画像検査を検討します。検査内容は年齢や症状、負担、費用によって幅があるため、優先順位を相談して決めます。
受診前に、症状が始まった時期と変化の速度も整理しておきます。数か月かけて少しずつ変わったのか、数日で急に変わったのかによって、確認したい原因の優先順位が変わることがあります。最近の食欲、体重、飲水、排尿・排便、咳や呼吸、歩行の変化も一緒に伝えます。行動だけを切り取らず、体全体の変化として見てもらうための準備です。
記録を診察の材料にする
記録は、立派な表でなくて構いません。紙のカレンダーやスマートフォンに、起きた時刻と長さを残します。たとえば「4月12日、午前1時20分から15分、寝床から出て廊下を往復。声かけに一度振り向く。排尿なし」のように書きます。「夜鳴きあり」だけでは分からない、頻度、持続時間、前後の出来事が見えるようになります。
最低限、次の項目を一週間ほど記録してみます。ただし、急激な悪化があるときは記録のために受診を遅らせません。
- 起きた時刻、何分続いたか、何回繰り返したか
- 直前の食事、飲水、排泄、散歩、来客、投薬、家族の就寝など
- 鳴き方、歩き方、立ち止まる場所、家具への接触の有無
- 声かけや照明の変更、トイレへの誘導でどう変わったか
- 昼間の睡眠時間、食欲、飲水量、歩行の様子、排泄の変化
動画は、発声の音量だけでなく姿勢や足の運びを伝えます。撮影するなら、画面に時刻が分かる情報を残し、部屋全体と動物の動きが少し見える距離にします。長い動画を何本も撮る必要はなく、30秒から1分程度を数本で十分なことがあります。撮影中に名前を何度も呼んだり、行動を再現させたりすると、普段の状態と変わるため避けます。転倒しそうなときは撮影をやめ、安全確保を優先します。
診察では、家族の印象も大切です。「以前は朝に起きていたが、今は昼まで眠る」「玄関で靴を履くと喜んだのに、最近は反応しない」のように、過去との比較を伝えます。認知機能を評価する質問票が使われる場合もあります。質問票は家庭で診断を確定するものではなく、経過を同じ尺度で追う補助材料です。週ごとの点数の変化、動画、体重や食事の記録をまとめると、治療や環境調整を見直すときにも役立ちます。
記録を続ける目的は、家族が一晩中監視することではありません。書けない日は空欄にし、対応できた日だけを残しても、傾向をつかむ助けになります。家族の誰かが交代で入力するなら、表現をそろえるために「短い・中くらい・長い」などの目安を決めます。診察では完璧なデータより、無理なく続いた記録のほうが日常を反映しやすいものです。
生活リズムを整える
生活の予測しやすさは、見当識が揺らいだ動物にとって手がかりになります。起床、食事、散歩や遊び、排泄、消灯の時刻を、毎日完全に同じにする必要はありませんが、大きく変えないようにします。休日に家族の予定が変わる場合も、食事だけはいつもの時間にする、寝床の場所を動かさないなど、残せる習慣を決めます。急な模様替えや家具の移動は、必要性がなければ少しずつ行います。
日中に適度な活動を入れることは、夜間の睡眠と覚醒のリズムを整える助けになるとされています。犬なら、体力と関節の状態に合わせた短い散歩、匂いをかぐ時間、簡単なフード探しを組み合わせます。猫なら、床に置いたおもちゃをゆっくり追う、窓辺で外を眺める、食事を少量ずつ探せるようにするなど、無理のない刺激を選びます。疲れさせることを目標にせず、翌日に痛みや疲労を残さない範囲を探ります。
日中の光も生活の合図になります。朝はカーテンを開け、日中に明るさを感じられる場所で過ごせるようにします。ただし、直射日光による暑さ、まぶしさ、脱水には注意が必要です。夜は真っ暗にするより、歩く場所に足元灯を置くほうが、視力が低下した動物には動きやすい場合があります。照明の色や明るさへの反応には個体差があるため、落ち着いて眠れるか、影に驚かないかを観察します。
寝る前の流れも固定します。夕食、排泄、短い散歩や静かな遊び、寝床での声かけという順番を、家族でそろえます。夜中に鳴いたときは、まず排泄や水、痛み、暑さ寒さ、寝床から出られないことを確認します。毎回大きな声で叱ると不安を強める可能性があり、逆に興奮する遊びを長く続けると眠りに入りにくくなることがあります。落ち着いた低い声、一定の明かり、短い確認を基本にし、行動の変化は記録して獣医師に共有します。
食事や水分の時間も、夜間の覚醒と関係することがあります。夕食を極端に早めたり、夜中に大量に与えたりする前に、普段の食欲や飲水、排泄を確認します。食事回数を分ける方法が合う動物もありますが、持病や投薬との関係があるため、変更は獣医師に相談します。猫では水飲み場を複数にし、犬では寝床から水までの距離を短くするなど、欲しいときに自力で届く工夫も考えます。
環境を変えて事故を防ぐ
認知機能の変化がある動物の住まいでは、「迷いにくい」「転びにくい」「出られない」が三つの軸になります。まず、廊下や部屋の床に置いた箱、コード、滑りやすいマットを整理します。フローリングで足が開く場合は、滑り止めのマットを歩く範囲に敷きます。ただし、マットの端がめくれているとつまずきの原因になるため、固定具で留め、汚れたら交換します。爪や足裏の毛の状態も、歩行の安定に関わることがあります。
家具の角、階段、暖房器具、水の張った浴槽など、ぶつかる・落ちる・閉じ込められる場所を確認します。ベビーゲートやペットゲートで階段や台所への出入りを制限し、角にはクッションを取り付けます。円を描くように歩く動物に対して、家具で細い通路を作ると、行き止まりで身動きが取れなくなることがあります。歩ける範囲は、できるだけ大きく、行き止まりの少ない形にします。
狭い囲いが役立つ場合もありますが、閉じ込めればよいという意味ではありません。囲いの中に、滑らない床、寝床、水、必要ならトイレを置き、動物が方向転換できる広さを確保します。常に監視できない時間帯に安全な範囲を作る目的で使い、長時間の拘束や、パニックになる個体への無理な使用は避けます。導入直後は、鳴き方、呼吸、体の緊張、出ようとする動きが強くなっていないかを見ます。
匂いと配置も案内になります。食器、水、トイレ、寝床を頻繁に移動させず、夜でもたどり着けるようにします。視力が低下した犬や猫では、部屋の隅に物を増やさず、夜間の移動ルートを明るくします。猫のトイレは段差の低いものを複数箇所に置くと、移動距離を短くできることがあります。犬のトイレも、外までの距離や階段を見直し、間に合わないことを失敗として叱らないようにします。

家族の負担を分ける
夜鳴きが続くと、家族の睡眠が削られます。眠れない状態が続けば、注意力や判断力が落ち、転倒や対応中の事故にもつながりやすくなります。介護を担う人が疲れ切ってから相談するのではなく、最初の段階で「誰が、何を、どの時間に担当するか」を決めます。家族全員が毎晩対応するより、一晩ごとの当番、午前と午後の分担、記録係と環境係の分担など、交代しやすい形にします。
交代制を作るときは、鳴いた回数だけでなく、眠れた時間を守る設計にします。たとえば平日の翌日に早く起きる人は別の時間帯を担当し、休日に長く眠れる人が深夜を引き受ける方法があります。担当者が一人で抱え込まないよう、対応できないときの代替者も決めます。耳栓や別室での睡眠が助けになる場合がありますが、急変時の音が聞こえないおそれもあるため、見守り機器や連絡方法と合わせて使います。
家族内で対応が割れるときは、行動の目的を「鳴かせない」だけにしないことが大切です。排泄、痛み、不安、迷い、空腹、暑さ寒さのどれが関係しているかを確認し、記録に基づいて試す内容を一つずつ決めます。叱る人と、過剰に刺激する人が混在すると、動物も家族も疲れます。短い合言葉を作り、「まず水と排泄、次に安全確認、その後に静かに寝床へ」と手順をそろえると、夜中の判断が楽になります。
自宅だけで支え続ける選択肢に限りません。動物病院に、日中の預かりや入院ケアの制度があるか尋ねたり、地域のペットシッター、老犬・老猫のケアサービス、訪問型のケアを調べたりできます。サービスの内容、資格、夜間対応、緊急時の連絡先、投薬の可否は事業者ごとに違います。預ける場合は、いきなり長時間にせず、短時間の利用から動物の反応を確認します。家族が休むことは、世話を放棄することではなく、継続して支えるための準備です。
費用や住環境の制約も、早めに伝えて構いません。検査や通院の回数、介護用品、預かりの利用にはそれぞれ負担があります。できることを優先順位で並べ、「今週は転倒を減らす」「次の診察まで睡眠記録を取る」のように小さな目標にすると、家族の役割を決めやすくなります。完璧な介護を目指すより、動物の安全と家族の継続可能性を同時に守る計画を相談します。
動物病院で相談できること
受診では、「認知症かどうか」だけを尋ねる必要はありません。「夜間に30分以上歩く日が週4回ある」「夕方から発声が増えた」「階段を下りなくなった」と伝えると、獣医師が身体と行動を一緒に評価しやすくなります。持参するものは、行動記録、動画、現在の食事、サプリメントを含む服用中のもの、過去の検査結果です。市販の人用薬や家族の処方薬を自己判断で与えることは避け、使っている製品があれば必ず伝えます。
診察では、痛み、視覚・聴覚、神経学的な状態、体重や筋肉、心臓と呼吸、口腔内などを確認することがあります。血液検査や尿検査で、内分泌疾患、腎臓・肝臓の機能変化、感染や脱水などを調べる場合もあります。症状によっては血圧測定や画像検査が提案されます。CDSは、似た行動を起こす病気を確認したうえで考える「除外診断」になることがあり、検査の組み合わせは個体ごとに異なります。必要な検査と、結果がケアにどう影響するかを説明してもらいます。
治療や支援は、薬だけで完結するものではありません。獣医師から、日中の活動量、光環境、寝床、トイレ、食事の内容、痛みへの対応について助言を受けられます。抗酸化成分や中鎖脂肪酸を含む食事が認知機能の管理に検討されることがありますが、食事変更は腎臓病や糖尿病などの併存疾患、食欲、体重を考慮して決めます。サプリメントを含め、研究の確実さや適応には幅があるため、今の食事を急に置き換えず相談します。
犬では、獣医師の判断で認知機能不全症候群に対する薬が検討されることがあります。薬には対象動物、用量、併用できない薬、観察すべき副作用があり、猫での扱いも犬と同じではありません。家族が自己判断で増減したり、余った薬を使ったりせず、変化を記録して再診で伝えます。改善の目標も、「鳴かなくする」だけではなく、眠れる時間が増えたか、転倒が減ったか、食べられているか、家族が対応を続けられるかという生活の質で考えます。
薬や食事を始めた後は、良い変化だけでなく、眠気、食欲、排泄、落ち着き、歩行の変化も記録します。複数の対策を同じ日に始めると、何が効いたのか、何が合わなかったのか分かりにくくなることがあります。獣医師と相談しながら変更の順番を決め、気になる反応があれば次の予約を待つかどうかを連絡で確認します。
相談を続けるために
認知機能の変化は、診断名がついたら終わりではありません。行動の頻度や強さ、痛みや感覚の状態、家族の体力は変わっていくため、記録を持って定期的に見直します。受診の間隔は症状や治療によって異なります。夜鳴きが増えた、急に食べない、歩けない、排泄が大きく変わった、転ぶ回数が増えたなどの変化があれば、予定日を待たず動物病院へ連絡するかを相談します。
相談先は、かかりつけの動物病院だけとは限りません。行動診療や神経疾患を扱う獣医師への紹介を受けられる場合があります。自治体や地域の動物愛護相談窓口が、飼い主向けの情報や登録事業者を案内していることもあります。預かりサービスを選ぶときは、シニア動物の受け入れ経験、夜間の見守り、投薬管理、緊急時の搬送先を確認します。インターネットの体験談は参考になりますが、病名や薬の判断をそのまま当てはめないようにします。
家族の気持ちも、相談してよいテーマです。夜中に何度も起こされると、心配といら立ちが同時に生まれることがあります。鳴き声を聞くたびに飛び起きる生活が続いている、介護をめぐって家族の関係が悪くなっている、仕事や学校に影響している。そうした事実を隠さず、獣医師に伝えてください。家族の睡眠、費用、住まいの広さ、留守番の時間まで含めて初めて、続けられる計画になります。
夜鳴きや徘徊を、迷惑な行動としてだけ扱うと、動物が何を伝えようとしているのかを見失いやすくなります。一方で、すべてを「年のせい」と受け入れてしまうと、痛みや病気の確認が遅れることがあります。行動を具体的に記録し、身体の原因を確かめ、日中の刺激と光、食事や散歩の時刻、夜の環境を少しずつ整える。そして家族だけで抱えず、動物病院や外部の支援に相談する。その積み重ねが、動物と人の双方にとって、今日を安全に過ごす手がかりになります。
困った行動がなくなることだけを成功とせず、安心して休める時間が少し増えた、ぶつからずに水へ行けた、家族が交代で眠れたという変化も大切にします。小さな変化を共有できれば、ケアの方法を調整するタイミングもつかみやすくなります。
参考・出典
- 2023 AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats:Managing Cognitive Dysfunction and Behavioral Anxiety(American Animal Hospital Association・2022)
- Behavior Problems of Dogs(Merck Veterinary Manual・2025)
- Medical Causes of Behavioral Signs(Merck Veterinary Manual)
- 2021 AAFP Feline Senior Care Guidelines(American Association of Feline Practitioners・2021)
- Senior Care Guidelines(American Association of Feline Practitioners)
- 2023 AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats(American Animal Hospital Association・2022)
本記事の情報は一般的な情報提供であり、診断・治療を目的としたものではありません。個々の状態については、かかりつけの動物病院にご相談ください。

